五十肩
Y.Sさん 40代 女性 看護師
2年前からの肩の痛み。「最近、引き戸を開けるのもつらい」とのこと。
自分のいる病院で「五十肩」と診断され、体操やアイロン運動をしていたが効果ナシ。
いろいろ悩まれた末に、来院された。
「はり治療は始めて」との事なので、道具や治療の説明をしっかりした。
座って治療開始。足のツボに反応があるので刺鍼。
入れながら「動かして下さい」と痛かった動作で動かしてもらう。
「あれ?」と驚くので「どうしましたか?」と聞くと
「動きますね・・・信じられない」とのこと。
痛みは10→2になる
肩の前方の違和感が残っているので、触るとコリを発見。刺鍼する。
灸頭針をしながら五十肩や治療の説明。
座って腕を回すと
「ぜんぜん痛くない、もう治ったみたい!」と驚いている様子
痛みは2→0に。
治療を終了する
五十肩は痛みが取れた後のケア・再発予防が重要
引き続き予防治療をすることに
今回は軽症のケースだった。全体の約6~7割が1回の治療だけで
痛みの80%~90%が無くなることが多い
Yさんも「2年間なにを迷ってたんでしょう?」と言われた通り
動かすと痛くなったらすぐに治療するとすぐに良くなる病気である
坐骨神経痛
50代・女性
10数年来の坐骨神経痛。患者さんの紹介で来院。右のお尻の真ん中から右足太ももの裏→ふくらはぎまで常に痺れた感じがする。「どこへ行っても良くならなかった」とのこと。
触ってみると、太ももの裏→膝の裏が硬いだけで、放散痛もひどくない。
おそらく純正の坐骨神経痛ではないと思われたので、関係部位の気の流れを良くする事を念頭に治療を始める。
通常の治療で良いが、毎回の治療の仕上げに坐骨神経痛の特効ツボ「環跳(かんちょう)」に、お尻全体が「ブルッ」と震えるくらいの響きを与えると治りが早まる。よく感じる人だと「足全体に電気が走った」や「いつも痺れている所に何か流れた様な感じがした!」と言い、実際その様な感覚があった方が効果が良い様に思う。
さて、治療の経過は
第1診(当日):
治療後の感想は「全体がぼんやりしている」と、あまりハッキリしていない様子。こちらから「1週間後の治療の時に感想を聞かせて下さい」と伝える。
第2診(7日後):
前回の治療後の感想を聞くと「だいぶ良く効いたみたいで痺れが弱まった感じ」「2日後までは身体が重だるい感じがしたが、それが抜けると同時に悪いのが抜けていった感じがした」とのこと。始めの痺れが10とすると、6ぐらいになっている。良く効いているので、前回の配穴(ツボの組み合わせ)を継続する。
第3診(14日後):
「痺れは太ももの裏だけになり、ふくらはぎのたまらない感じは無くなった」とのこと。全体の不快感は10→4に。このペースだと、そうかからない様な気がするとの見解を伝えると、「楽しみやわ」とのこと。
第4診(21日後):
「痺れは変化は無いが、腰から背中にかけて重い感じが出てきた」とのこと。
治療が進んでいくと、本人さんも思いもかけない所に違和感を感じ始めることがしばしばある。これは表面の症状が解けて、原因部分が顔を出し始めてきた事が多い。前回の配穴に腰+背中のツボを加える。治療後「身体全体のモヤモヤがスッとした感じがする」とのこと。ご自身でも効果を実感している様だ。
第5診(28日後):
「太ももの痺れは全くと言っていいほど感じなくなった。腰やら背中のほうが気になってきた」とのこと。効果の安定を図る為に、前回同様の治療。
今回で坐骨神経の治療の終了を告げると、「こんなに効くとは思わなかった、不思議だ」とのこと。「これからは、背中と腰の治療をお願いします」とのこと。
このケースは1週間間隔で治療、都合5回で終了した。
逆子(さかご・骨盤位)
30代・女性・初産(妊娠6ヶ月)。
お灸を逆子のツボに7壮を1回とし、1~2回。急に気持ち悪くなるのと、お腹が痛くなるのを動いた指標にする。
22時に1回施灸。2時間後の0時過ぎに突然「気持ち悪くなり、お腹が痛くなった」。
次回の産婦人科の検診時には「頭が下に来ていますね、異常ないですよ」とのこと。
病院では妊婦に対して、胎児に影響大なので薬を使うわけにもいかない。
いざ逆子になっても、病院からもらえるのは「逆子体操」のプリント用紙1枚だけ。
そのまま逆子なら現代はほぼ「帝王切開」が待っている。
産後の影響を考えたら、切らない方が絶対いい(手術痕は気の流れをさえぎる為、傷は雨や湿気、気圧の変化でシクシク痛む)
お腹の大きい状態で、逆子体操するのも大変な話である。
それに引き換え、お灸だけで直るのであれば母体の現在~将来の負担も少なく、とてもありがたい。
乳幼児便秘(べんぴ)
2ヶ月半・女の子
生まれてしばらくは、新生児は腸にお乳を溜め込めないので、飲んだら便は出る。
しかし、ちょうど1ヶ月くらい(お宮参りの頃)から、腸に消化物を溜め込める様になるので、しばしば便秘が起こる。
大体、2日目くらいから「フーン、フーン」ときばるが、おならしか出なくなる(便秘の時のおならは大人顔負けに臭う...)。
肛門を綿棒でくすぐったり、指でつついたりするが技術が必要でなかなか大変である。
そこで試して頂きたいのが「杜仲茶(とちゅうちゃ)」。そう、ダイエットでよく飲まれるお茶である。
これはお母さんが飲むだけでいいので、簡単。飲むと、赤ちゃんの便がゆるくなり、出やすくなると言うもの。
母乳を飲ませている方は一度お試してみては如何だろう。
糖尿病
50代・女性
糖尿病の既往歴があり、グリコーゲンa1-c(以下a1-c)の数値が8になりかけている状態。
どうにかならないか?ということなので、お灸がよく効くのでお灸で治療する。
本人さんも「ほんとに効くの?」と半信半疑だったが、背骨に出る糖尿病の反応点(ツボ)を発見し、押すと飛び上がるほど「痛い!」とのこと。
基準治療のツボと糖尿のツボにお灸をする。
特に上記のツボには熱さを感じるまですえ続ける(症状がひどいと熱感を感じにくくなる傾向がある)。
治療後、すぐに血糖値が下がるらしいが、計測機器がなく確認はできなかった。ツボの位置を覚えてもらい、毎日自分で施灸してもらう(←これが大事)。
1ヵ月後、検診があり確認すると、
「a1-cが7になっており、先生が「何したの!?」と驚いていたよ」とのこと。
その後は安心したのか、お灸はサボリ気味らしい。
せっかく数値も減り、元に戻るともったいないし、すえ続けると確実に効果は出る。
わずかな労力なので継続的な施灸を切に望む。
知り合いのお医者さん曰く、「a1-cはそう簡単に動く数値でもないので、1減るなんてすごい事だ」とのこと。
足首痛(痛風発作)
50代・男性
「飛行機に長い時間、乗っていたので足首が痛くなった」とのことだったので
前回、通常の痛みの治療したが効果がなかった。
「おかしいなぁ...」と思ったが、
検査した所、「どうやら痛風みたいです」とのこと。
よく聞くと、痛風の既往歴があった。
全身の治療を終えた後、灸で足首を両方から挟み込む「打ち抜きの灸」の応用で、四方から熱する「四方の灸」を1~2回。
来院時は足を引きずっておられたが、終了後には通常に歩いて帰宅された。
次の治療時(1週間後)に確認した所、「お灸してもらってから痛くないよ」とのこと。
しかし、「お灸の痕が残ったので、同僚に「根性焼き」と言われた」とのこと。
このケースは典型的な親指に出る痛風発作でなかった上、熱感がひどくなかった為、よく効いたと思われる。




